ローハスピープルの素顔とリアルで使える情報が満載のMYLOHAS限定オリジナルブログ
1967年生まれの美術家。数々の美術展での個展や受賞歴があるかたわら、広告、雑誌などへのケーキ製作、コーディネーションを中心に、お菓子レシピの執筆、出版など、お菓子に関わる仕事にも携わっている。2005年の秋に3年間暮らしたL.A.より帰国。現在は娘の育児にどっぷり、てんやわんやの日々。
年度末、ということで、慌ただしい。これから始まることのためにあれこれの準備もあるし、これでおしまいという〆の仕事もあるし。今日は旦那の確定申告に行ってきました。あああ、よかった、ちゃんと終わって。
明日からは娘の入園用意とか。ミシンひっぱりだして、うわばき袋など作るのです。こんな日々、5年前は想像もできなかった。自分の作品アイデアは、ネタ帖に眠少しずつ描きためる、今はそれもまた楽し。
そんななか、行ってみたいなと思っていたワークショップが、日曜日にありました。結局、なんだかんだで行けなくなっちゃったんですけど。場所は本郷にある、ちょっと名前が恥ずかしい、トーキョーワンダーサイト。
それはともかく、こどものためのアートワークショップ、assistantというユニットが、アラベスク幾何学を用いて、パターン群を作る、それも服にしちゃう。できあがったものの写真を見せてもらったら、なんか売れそうな勢いの作品に仕上がっていてびっくりです。
ちなみに、ファッションのユニットじゃないですよ、建築をフィルターとしたアート。コンセプト云々はおいておいて、まさに幾何学といううんとベーシックなかたちで、ユニット建築というか、空間を自分で楽しむ、ということかな。
でも、これだけのもの作るんだったら、うちの子はちょっと若輩者すぎたかも。
ところで、この大本となっている展覧会にも、友達であるキュレーターの仕掛けにも、東京ワンダーサイトという器にも興味があってというか。(現代美術に接している東京都の施設は、この3カ所あるワンダーサイトと、清澄白河にある東京都現代美術館くらい。)
前もそうだったけど、自分が行っていない展覧会にあれこれ書くのは気がひけるので、詳しい事はこちら。
「Lab☆Motion」 まだ間に合う、行けるかな。うちから距離にして50キロくらいあるぞ。
そういえば、私自身が参加した展覧会が一年前にあって、それもこのブログで触れていたというのに、結局作品をアップするの忘れていました。忘れていたわけじゃないけど、時間がどんどん過ぎて行ってしまって。
作品は巨大です。コンセプトは敢えてかかないでおきます。
タイトルは「
growing 」。
Growing・Chelin /2006/素材:木、発泡スチロール、砂糖、卵、塗料など ところで、このブログも一年続きましたが、これでひとまず打ち止めです。こんなに長くおつきあいいただくことになるとは、書いている本人も思いませんでした。
せっかくなので、近日中にはこのブログをエクスポートして、自分のホームページとブログを立ち上げてみようかな、と思っています。コンピューター歴の年数だけは立派なのに、テクニカルはいまだ若葉マーク並み。まだまだ時間かかるかもしれませんので、もし興味もたれたら、googleなどで検索してみてくださいね。誰かひとりくらいは、アクセスしてくれるだろうと、締まりのない気持ちに枷を作っておこう。
これまでおつきあいいただいて読んでくださった方々、裏で支えてくださったスタッフの方々、どうもありがとう。それでは、また近いうちに会いましょう。
まだLA郊外に住んでいた2年前、 突然思い立って、粘土で作ってみました。 風をすり抜けて自転車をこぎこぎ、ほっぺにあたる空気が緩んできたのを感じます。週末はひな祭り。どうしても仕事の締め切りで手が離せなくて、祭りのメインである娘は、私の実家へ預けられていました。
一応、節分が終わった頃から、小さなお内裏様とお雛様を飾りました。何度教えても、「お姫様」だと言い張る娘。ニュアンス的には、そう大きな間違いともいえないかもしれませんが。
ひと言ふた言、交わして買い物。 特に桃はつぼみがしっかり。 見頃は数日後でしょう。 気分転換に、また、自転車にまたがって、ご近所の買い物へ。
久しぶりに、有機野菜の直売所へ顔を出しました。そしたら、その日は大当たりでした。品揃え豊富でユニークです。
たぶん食用にはもう薹がたってしまったのでしょう。周りまで明るくするような、菜の花が売られていました。
それも、桃の枝を添えて。何の気なしに通り過ぎる人たちも、みな一瞬振り返ります。
根菜や葉ものの野菜のほかにも、ぬか漬け、浅漬け、野菜の乾物などなど。長さ50センチ以上もある、迫力の長いもに魅かれました。
でも、やっぱり眺めるんじゃなくて、食べる事を考えると、とても使い切れないので、涙を飲む。ちょっと大げさか。
切り干し大根とぬか漬け。 人気ありました。 桃の花も菜の花も、 明日はぐっと開きそうです。 お買い上げは、花と、小さくてふぞろいなトマト、それと切り干し大根。 この切り干し、にんじんも入っていて、さらには太かったり、細かったりがまちまち。それがきっと歯ごたえにアクセント付けてくれそう。切り干しはみそ汁にしても、またベーコン、バターと炒めて煮てもよし。中華風のドレッシングに漬けてもおいしいし。 乾物もいくら持つといっても、ただ溜め込んでいては風味がなくなってしまいます。あれこれ大事にしまい込んである大きな乾物袋を見ては、ときどき反省しきり。 今日は、家族で一日遅い、ひな祭り。一日中、親子かわりばんこに大いに遊んで、夕食はちょっとご馳走。 ちらし寿司、菜の花の辛子和え、鶏の立田揚げ、ぶりのお刺身、ごぼうと水菜のゴマサラダ、野菜のてんぷらと、欲張りすぎて盛りだくさん。本当はハマグリのお吸い物を作りたかったのですが、食べるのが私だけなので、しいたけと長ネギが出番となりました。 そして、立田揚げ以外を食べるのはもっぱら大人。
これでまた、一年仕舞われてしまうひな人形、なんだか惜しいので、もうちょっと出しておきたいところ。結婚が遅くなるっていうんですっけ?今の時代、もうそりゃ気にしなくってもいいってことで、笑っておきましょう。
週末は、ひさしぶりに東京へ向かいました。何をしにいったかというと、以前、講師をしていた食の専門学校へ、審査員の仕事に行ったのです。
具体的には、あの「料理の鉄人」のようなコンテストを、学校の卒業展で、選抜されたグループが行う、ということです。
余談ですが、アメリカでは、この日本の番組を、思いっきり違う角度から解説つけて、翻訳しなおして放送されていました。さらに、" Iron Chef America "として、オリジナル番組さえ作られていたけど、今もまだやっているのかしらん。
みんなのめり込んで、 納得するまで終わらないのでした。 話を戻しますが、他の審査員といえば、南青山の大きなレストランの総料理長、雑貨店グループの展開する料理部門のプロデューサー、そして3つ星レストランで腕を磨いたホテルの顧問シェフ(ちなみにフランス人)などといった顔ぶれ、まあ、私は明らかに、敢えて畑違いというポジションです。
一応コンテストだから、テーマやコンセプトやチームワークなども大事だけど、お客の側からすれば、やっぱり皿の上だけで満足できるかどうかですね。
今もっている知識とテクニックをフル稼働って感じなのが学生らしい。で、正直、思っていたよりもおいしかった。ちょっと楽しい時間でした。
この卒業展の中には、食育関連で、こども参加ブースもありますよと聞き、親子3人で行ったものの、審査のあいだ、娘とうろうろしていた旦那は、結局それがどこだかわからなかったよう。
そのかわりに、工芸菓子に投票したり、サービスでクッキーもらったりしていたよう。
今はやりの食育、という言葉、捉え方にもずいぶん差があるかもしれません。私としては、ちょっと気恥ずかしさも覚えます。
それは、突然思い出したように行動するものじゃないでしょ、っていうひねくれた気持ちと、やっぱり流行に翻弄されて、単なるスタイルをとってつけている人には見られたくない、といった、冷めた気持ちと。
でも、本当はすごく大事なこと。学校で触れるってことは、まだ10代の学生たちが、あれこれ考えるってことで、そりゃ多かれ少なかれいいに決まっている。ブームになると、つい拒否反応してしまう自分の性格も考えものです。
仕事のあとは、まだ3ヶ月の赤ちゃんが待つ友達の家にお邪魔しました。まだおっぱいがすべての赤ちゃんは、自分を受け止めるお母さんにすべてを委ねている、強いものをぐっと感じます。
それに比べ、もう自分で食べることを選ぶ3歳の娘、こやつはものすごい偏食。両親は節操なく何でも食べるというのに。
食べることを含む生活の基本は、やっぱ自然には覚えないとよくわかりました。教えないと。娘は、ダンスしたり、工作や絵を没頭するのと同じく、料理に興味があるようです。自分で作ったものは、やっぱりよく食べるといいますが、肉団子やオムレツを仲良く作ったりしても、結局あまり食べません。がっかり…。
でも楽しい体験は、いつしか食べる楽しみにもつながるぞ、ともっぱら自分に言い聞かせているところ。体にいいから食べる、のではなくて、食べるものが結果、体によくって、かつ日々のささやかな楽しみになって欲しいです。
ちなみに、この日は写真を一枚撮ったところで、バッテリー切れ。何も撮れませんでした。
というわけで、秋にこの学校で講義した、デコレーションケーキの写真をいまさらアップします。私が広告や雑誌などのために作ってきた、ケーキのデモ実習です。
食育という言葉から受ける印象とは真逆ですけど、こんなアレンジもケーキというものが担えるおもしろさの一部。
あ、ちなみに、中はスポンジとクリーム、ちゃんとおいしく食べられますよ。食べたいかどうかは別として。
みんなの視線にひるんで、ネームが思わずよれました。 これだけ集まると、迫力。
最近愛用の、ステンレスのような花瓶と、水仙。 このところ、洗濯物の乾きが早くなった。節分も過ぎて、ほんの少しあったかくなったなと感じるのは、洗濯物を干しにベランダに出る時です。
ウッドデッキにしたらたぶんいい感じになるのであろうベランダから、すっくとそびえる江ノ島タワーを見ていると、セーター一枚だけでじゅうぶんな日差しを感じます。夏は暑すぎて閉口するこの場所も、今はぽかぽかとして贅沢なスペースです。
それでも、春というにはまだ早く、庭を見下ろすと、まだまだ寒々しい。なんといっても、芝生でしょうね。いつも比較するのは何でもドイツとなりますが、ドイツの芝生は西洋芝です。
冬でも十分に青々としていて、それが精神的にものすごくいいことがわかりました。氷点下の寒さになっても、地面が青々としている、それは視界に入る色彩的な構成を考えてもものすごく意味がある。
でも、日本の庭の多くは高麗芝。去年、芝生を植えるときにいろいろ調べて、冬でも緑の映える西洋芝を、と思ってみたものの、結局ギブアップしました。
問題は、西洋芝が夏の暑さと湿気に弱いらしく、それなりに難しそう。寒さに強く緑を保てるのは、松やもみの木などの針葉樹と一緒なのでしょうね。
そんな真冬のうちの庭で、唯一元気に咲いていたのは、水仙。私がこどもの頃は、さらに大きいサイズのラッパ水仙が流行っていたけど、スタンダードなサイズのほうが、切り花にしても飾りやすいかも。庭にあるときは気がつきませんが、花瓶に差してテーブルに置いたとたん、こんなに香りが強いのか!と驚きます。
この写真を撮った後、ものすごい風で、花びらがずいぶんと散りました。 その次に満開となったのが、梅の花。梅って、まず、「うめ」という音が好きじゃない。変な理由に聞こえるかもしれませんが、それでまず、長い事シンパシーを持てませんでした。
でも、毎日家から眺めていると、四季折々、いい表情を見せてくれる。長年、日本で親しまれてきた理由がわかるような気がします。黒いごつごつした幹に、白、ほのかなピンク、ぐっと濃いピンクに咲く梅は、桃や桜にも劣らず、なかなかチャーミングだと改めて気づきました。
今日、ぼーっと眺めていると、そこにうぐいすが2羽。まだホーホケキョとは鳴かずに、すすすっと枝渡り。晴れ渡った青い空をバックにする梅の花は、あまりに絵になりすぎて、キッチュな絵はがきみたいです。
青に近い紫色の花。丈夫なのか、ドンドン出てきます。 ところで、私はガーデニングに熱心じゃありません。もっぱら巨大熊手みたいなやつで掃除するだけ。
この家を借りる際、庭がものすごく気に入ったとあって、自分で芝まで植えた旦那も、私に劣らずまめとは言いがたい。それでも先週は、そろそろと雑草を抜いていました。
一方私は、手をかけないととたんに草ボーボーになってしまう、自然の猛威に畏れをなして、お手上げのまま。
単なる無精といったらそれまでですけど、何も手をかけないままだと、自然と生えてくるもの、のびてくるものの力と枯れて無に帰るもの、あらゆるものの不可視なリズムを目の当たりにできて、これまたいとおかし。
最近の温暖化現象は、冗談抜きに心配です。
けれど一方で、そんな中でも、こうしてたくましく、状況を受け入れて生きて、花を咲かせたりしているのを見ていると、そうそう、私も来るもの受け入れて、今をもっと大事にしないと、などと感慨深く考えてみたり。
それにしても、あまりにも手入れしなかったからなあ。ちょっとばかし高尚な気分に浸ったところで、春に、芝生は緑にならないかも…。
出かけた先で、今日は妙に家族連れが多いなあ、とか、時間通りに電車が来ない、などといつもと違うのを感じつつ家に帰って、あ、今日は祝日だったのか!なんてことがよくあります。
今日はバレンタインデー。この日は、意気込むまでもなく、街中がチョコレートとピンクのハートのデコレーションで溢れてくるので、忘れたくても忘れられませんね。
義理を含めて、チョコレート攻めとなるのは日本だけかと思っていましたが、アメリカでも、けっこう広告が溢れたし、food networkなどのチャンネルでも、チョコレート特集などが組まれていました。
ただし、あげるのは「愛する人」へであって、恋人とは限らず。ちなみにドイツは、そこまでマストなものではないみたい。
私と言えば、義理チョコをあげることもなく、毎年旦那にチョコレートあげて、平和に過ごしています。いつもなら、どうせ自分も食べるので(ん、プレゼントじゃない?)チョコレートケーキを作るところ。ケーキを作ること自体は、気負わなくてもできるのが、仕事柄メリット?
ちなみに去年は、ウィーンの伝統的なケーキを、でもザッハトルテじゃなくて、生クリームをたくさん使った、軽くて柔らかいものでした。
今年はというと…。実は、ブログを長い事書かなかったことでもあるのですが、ずっと風邪ひいてしまいまして、時によくなったり、またぶりかえしたり。
で、面倒なので買って来てしまいました。ベルギー系の、ゴディバやレオニダスなどは、おっきくて甘い!と言われるのがわかっているので、はなからパス。いずれもブランドものは、こんなちょっとで、そんなに高いの!と言うだろうし。日本の老舗のチョコレートアソートに落ち着きました。
ドイツも、フランスやベルギーにも劣らない、チョコレートフリークの国だと思います。まあ、欧米はどこでもチョコレートに溢れかえっていると思うけど。旦那もほとんど、毎日欠かさず食べています。こどもにも、体にいいからと、わざわざあげる人もいるくらい。まあ、これは一理あるけれど、カカオは習慣性があるから、そうやって、大人になっても、毎日食べ続けることになるのだろうな。
かち割りの、ポワボルローゼのチョコレートと、 アステカのチョコレート。デザインがおもしろい。 この前、私がドイツにいったときに、静かなブームになっていたのが、例のカカオ成分80%などのビターチョコレート、スパイスなどと組み合わせたチョコレート。フランスのどこだったっけな、10センチ四方のサイズで700円くらいと、高いのだけど、日本にも入って来ています。
あとは、お店で手作りされているのも、いくつか見ました。黒こしょう、アニス、カレー、カルダモン、唐辛子、ラベンダー、ローズなどなど。
試してみた、ポワブルローゼ(赤い胡椒のような、スパイス)はなかなかいけました。だけど、しょっちゅう食べるとなると、やっぱり普通のパレや、ガナッシュ、ナッツとの組み合わせがいいかな、やっぱり。
ごくごく普通の感覚で、ドイツ人が持つ、おいしいチョコレートの国のイメージはスイスだそうです。大手プロダクツの中でもLindt(リンツ)は不動の人気。こちらにも、たくさん輸入されていますが、値段だけでなく、バリエーションも、それも国によってずいぶん違うのです。
同じヨーロッパでさえ、フランスでないと手に入らない大きなボンボンショコラ詰め合わせなども。ドイツで売られていて、とても気に入ったのは、アステカをイメージして作られたものです。口溶けがよいチョコレートに、砕いたカカオビーンズが入っています。その苦さと甘さ、カリカリとした触感のバランスがとてもよく、日本にも入ればいいのに、といつも思います。
もしも、近々、行かれるなら、簡単に見つかるのでぜひ手にしてみてください。10個くらい入って、6ユーロくらいじゃなかったかな。お買い得です。
帰国してからあたふた続き、ブログの更新も滞りがちなまま、あっという間に2月になってしまいました。相変わらず、実際のアートシーンとの接点に乏しい生活が続く中、NYから帰ってきている友人を囲んでの、遅い新年会に行ってきました。
この会は、年に数度も開かれないのですが、もう何年も同じメンバーで続いている飲み会です。そのメンバー8人は、揃って現代美術に何らかしら関わっている同世代の女性たち。
仕事上、誰かと誰かがどこかで会ったり遊んだりがあっても、やっぱり誰もが忙しく、また住んでいるところも東京と限らないので、全員がきっちり揃う事はなかなかありません。
だから、下手すると数年ぶりの参加なんてこともあったりして。
たまにかわされるメーリングリストでの会話があるにしても、やっぱりフェイストゥフェイスにかなうものなしと実感できるひととき。いつであっても空白の時間などまったく感じません。
それなりに年を重ねているのに、みんな異常に(?)元気だし。いつもその元気をもらって、やる気がぐーんと持ち上げる気がするのです。気がするだけでは、情けないけど。
そしてアート、さらにインサイダーな話が軸になっていつつも、もう話題は大脱線、その脱線は果てしなく続き、場はこれまた異常に盛り上がる、盛り上がる。毎回、え、もうこんな時間?と名残惜しく家路に着くのです。
で、今回の会場は、下町の浅草橋、うずら鍋の「ふじ芳」の二階お座敷。
メニューをざっと見渡しただけで私には垂涎もの。メンバーのひとりのご推薦。某ギャラリストの御仁らで、タクシーにて乗り付けて来たこともあるとか。
揚げぎんなん、しめ鯖、海老しんじょ、茄子の蟹あんかけ、白子ポンズなどなど…。まさに、この年明け、ドイツでは絶対に食べられなかったものだし、いずれも子どもと一緒だと、あまり食べられない。できれば売り切れのあん肝、食べたかったなあ。
このさりげない店で、日々旨いものが振る舞われているのです 名物は「うずら鍋」です。
簡単に言っちゃうと、寄せ鍋のように、しょうゆ味の出汁ベースと野菜、そこへうずらと鶏を叩いて作ったひき肉を、粋で気が利くお店のおかあさんが、スプーンですくって落としていきます。
こう書くと、なんか家でもできそうなお鍋のようですが、うずらの深い味わいはもちろん、わずかに感じる骨のコリコリ感がたまりません。
そのおいしい鍋の出汁で作ったおじやも最高。
もうひとつの名物、せいろ飯は、鮭とイクラ。蒸し上げられたごはんが柚子の香りを含んで、こちらもアルデンテというようなお米の触感が最高でした。
そうだ、うずら鍋といえば、ひとりが「鍋に、うずらの卵がびっしり入っているのかと思った」という大胆発言をしていた。味はともかく、絵として相当恐ろしい。煮え立つ出汁の中に一面、うずらの卵…。シュールすぎる。
ちなみに、食べる事と話す事に集中しすぎて、料理の写真撮るのは早々に投げ出しました。したがって、おいしそうな写真はなく…。
ちょいと家が遠い私は、一足先に店を後にしました。
心身ともに満たされて、あまり混んでいない、夜遅い東海道線の対面座席に揺られて、ひとり本を読んで帰る。そんなハレとケの間にある時間って、これまたいいものだなとしみじみ。いい一日でした。
もうドイツから戻って、数日が過ぎました。さすがに一ヶ月も同じ国にいて、西から東への移動となると、時差ボケの条件は十分です。
でも、帰ってすぐは何て言う事なく、今回は楽勝だ!と思っていたら、3日過ぎたあたりから、夜寝付けなくなってきました。
さすがにそれが積もって、今になってぼーっとした疲れてを覚えます。なんか変わった時差ボケ。
今日、それでもなんとか8時に起きました。これからは娘の幼稚園のために、7時起きを定時にしたいところ。
一方、夜は朝が近づくまで寝られないので、枕元に本を積んで、乱読中。モニターの光は、頭を下手に冴えさせるので、ベッドの中でDVDみたり、ネットスケープするのは御法度としています。
そういえば、木村拓哉主演の「華麗なる一族」が高視聴率とっているのですよね。そのドラマの原作の作家、山崎豊子の「大地の子」を一気に読んだところ。
私がドイツを離れてから、向こうはぐっと寒くなったらしく、と同時に、こちらも冷え込みがちのようです。気温も湿度もそれほど差がないのが実際でしょうが、家の中の温度が違う。
夏向けに作られた木造一軒屋では、使っている部屋のみが暖かく、それもどんどん放熱されていくような感じがあります。(それは気のせいかも)今は、いかにトイレにいかないようにするかが課題。
去年、お風呂場の脱衣所の寒さに耐えかねて、バスローブを手に入れた(正しくは誕生日にもらった)くらいです。
そんな中、寒いと手が伸びなくなるのがビール。たいした量は飲めないものの、自称ビーラーと言っていたくらい、ビール好きなんですけど、冬のビールは、十分にあったかくて、乾いた部屋ならともかく、どうしてもワインに傾きます。
そんなビール、ドイツでおもしろいものを見ました。
ドイツ=ビールというイメージさえありますが、ドイツでフランスの話題。
話が飛びますけど、今回の滞在で、親戚に案外、私を含めて外国人がいるという事実を知りました。年末に会ったおじさんはフランス人。そのおじさん(奥さんは義父の妹でドイツ人)がわざわざ持参してきたのが ”Picon”(ピコン) です。
彼曰く、フランス人は確かにワインを飲む事を常とするけれど、ビールもそれなりによく飲む。だけど、抜きん出ておいしいビールがたくさんあるわけでもなく、どうも芳香に乏しい。そんなときに、これを入れて飲むと抜群においしくなるんだよ、ということ。フランスじゃ、めずらしいことじゃないよ、とのこと。200ccのグラス一杯に対して、小さじ2杯くらいかな。案外入れるんだなと思いました。
ちなみに、おじさん、パリ郊外に住んでいます。
でも、パリでフランス人の友達がそうするのを見た覚えがないので、出身地や世代の違いってよりも、好みの違いがあるかもしれない。
それはともかく、ピコン入りのビール、なかなかおいしかったです。ピコンはカクテルに用いるような、苦みと甘味の強いシトラス系のリキュール。さらっと苦みが利いた、ピルスナーのようなビールに合っていたような。もちろん、合わせたのはドイツビールであって、そのままで十分おいしく、またドイツ人にはあまり関心ある話題でもなかったようで…。
さっき、ネットで探してみたら、簡単に手に入ります。が、予想外に高いです。
もしも、チャンスあれば試してみてください。
ちなみに私、今は梅酒のお湯割り飲んでブログ書いています。ううう。寒い。
義母の友人のお宅にお邪魔しました。
義母と同年代の旦那さんは建築家、奥さんは写真家で、一階がスタジオとオフィス、二階と三階がプライベートとなっています。こどもが独立して相当たつので、個室をたくさんしつらえる必要もないからか、各フロアをパーテーションで区切るだけのワンルームになっています。若干の改築と改築費を含めても私たちが考える、ごく標準的なマンション購入価格とそうかわりません。
でも何が違うって、トータルなんと300平方メートル!ベランダは別。天井高だけでも4mありそう。もちろん、作り直せるセンスあってのことですね。
(左)スタジオのアプローチ。整然としています/(右)機材が隠れていますが、手前は撮影スタジオ。奥は、旦那さんのスペース。角度によっては、奥さんの写真作品で死角になる (左)ダイニングテーブルにパースがかかりそう。なにしろ広角レンズじゃないので、撮影に限界があって、さらに私の背には、まだ半分以上のスペースがあるのです (右)リビングからみたベランダ 白が基調だけど、白い壁をそのまま残すことはあまりない。 舞台を撮影した奥さんの作品 (左)打ち合わせのスペースを兼ねた一休みコーナー?アラブの小物多し。真っ赤なカーテンには下から照明をあてる。夜にさらに素晴らしい効果を発揮していました (右)キッチン。ペパーミントグリーンが映えていました。3階も素敵でしたが、ベッドルームと猫足のバスタブなどなど…なので自粛 シュトゥットガルトの、移民も多いダウンタウンにある古いアパートメントの一階をまず共同スタジオ件事務所として借りた後、二、三階も含めて10年ほど前に購入し、自分たちで内装を仕上げたそうです。
古いというのは、5年、10年なんてもんじゃなくて、戦前ほど古いなんてのは珍しくない。そうなると壁が厚かったりして、地震の心配ないドイツでは、かえってメリットも多し。水回りなどは当然直してありますから。
彼の実家にしても、やはり古い家屋を自分たちで改築、内装を仕上げていて、いくらすべての人ではないとはいえ、ちょっと感心。私もやりたい。
確かになあ、いくら寒い冬であっても、こんなに家が広ければ、一日家にいても大丈夫かも。もちろん、ドイツにだって、住宅事情が悪いところもあるし、一戸のスペースが十分でないところもたくさんあるようです。
けれど、同じヨーロッパの大国を比べると、ロンドン、パリより、ドイツはいろんなものが安いと耳にします。住宅事情が東京よりも厳しいところは、まだまだ数えるほどしかないのでしょう。
住まいやスタジオは、広さだけにこだわるよりも、どう使うかが大事なのはわかります。でも、やっぱりうらやましいものは、うらやましい!
現在、彼の大学時代の友達らは、みんなベルリンに行ってしまったようで、いつも会えずじまい。
5年前にベルリンに行った時には、すぐに連絡して飲みに行けたというのに。いずれ、同世代の作家のスタジオを、あらためて見に行きたいところです。
小さな作品展を観に行きました。
実は、義母、ヴァルトラウド・クラールの、個展です。義母の本職は写真家なのですが、ときどき興味ときっかけがで出会うと、まったく畑の違う創作をしたりしています。以前は、インダストリアルデザインで賞までもらったこともあり。
実際は、もうちょっとジュエリーショップらしいゴージャスな感じ 今回は、和紙を使ったコラージュ。アートというよりも、インテリアのポイントとなるような、空間のデコレーションするデザインの意図で作られているとのこと。場所も、ジュエリーショップの壁に飾られていて、意図がよくわかりました。
日本人の私にしたら、こういうのは冗談みたい?おかしいでしょう、と言われましたが、私にしたって、伝統的な日本のデザインや工芸に造詣が深いわけじゃなし、視覚的におもしろいところを取り出す、それでいいのではないか、と思ったところ。
こちらは、食玩おもちゃも入っています こんな感じです。何か、シルクスクリーンのようでもあり
こうやって模様をみていると、特に幾何学模様とは、何をもって、日本、和風なのか、を考えたり。中には、アールデコ、アフリカのテキスタイルパターンに見えて来るものあり。さらに、戦前に大流行した、カラフルで斬新な着物、銘仙を思い起こしたりもします。
模様、パターンというのはおもしろいもので、特に具体的なものがなくても、時代や国、文化がわかる。そして、視覚的に心地よかったり、不気味だったりする。なぜなのか、ものすごく気になる今日この頃。
いずれにせよ、それなりに売れたようです。よかったよかった。
2007.01.10
シュトゥットガルトオペラ「トスカ」
オペラに行くのは、3回目。
今日の演目は、プッチーニの「トスカ」です。オペラを上流社会の貴族のものから、より大衆へと広めていったプッチーニは、私のような素人には、より入りやすいものかも、といわれました。
2階の回廊。天井、柱のレリーフのパターンそのものが興味深し が、何しろ、外国人が日本に来て、歌舞伎や浄瑠璃を観てみたい、というのと同じレベルですから、それでも体験という意味が大きい。
セリフの言葉も、それがイタリア語であっても、わかることにはあまり意味がないのは、歌舞伎を観ているその時に、現代語訳をどれだけ必要とするか、というのと似ています。
舞台そのものだけでなく、ライブという場と、それを取り巻く劇場や観客の雰囲気を味わう事が、楽しみなので、よいのです。
(左)とある、舞台美術家の作品が展示されていました。確かに、現代美術のインスタレーションに通じるものがあります。(上演1時間前だったので、まだシャンパンの用意をしていている最中でした) (右)その模型の一部。実際の舞台を想像してみてください 「トスカ」は、重要な登場人物が3人という、極めてシンプルな作りで、主なものは、嫉妬を軸とする感情のゆらぎによって、誰もが破滅する悲劇です。
今の映画にすれば、監督の解釈によって、あれこれとおもしろい作品になりそうな。
着飾った年配も多いけど、オペラを観るような感じではない、若い人の姿もけっこうあり 劇場の座席の見取り図
シンプルな作品だからか、舞台美術もモノトーンと光を意識して、極めてシンプルでした。さすがに写真を撮るのははばかられたので、記録できずにちょいと残念。
前回観たのは、モーツァルトの「魔笛」で、シュトゥットガルトオペラの十八番、日本でも上演された、すべてが現代解釈、要素も盛りだくさんでユニークなものでした。なので、「トスカ」がよりシンプルに見えます。
ちなみに、ドイツの現代美術の作家、パフォーマーなど、ある程度作品が認められた作家は、舞台美術に携わる事が珍しくないそうです。そういう接点は、日本であまりないので、興味深い。
ちなみに、メイン3人のなかで、特によかったのはバス。
彼は名前からすると、中国人かなと思いましたが、この世界では韓国人、中国人がすっかり基盤を築いています。日本のような、偏ったオペラのイメージがないからか?
今、ドイツ語を勉強中の私には、母国語以外にも、ドイツ語、イタリア語を話し、加えてフランス語とロシア語を勉強するなんて、クラクラします。
あ、大事なオーケストラは、生で聴けるだけで満足してしまうので、コメントできず。
今回は義父が以前に、この劇場パンフレットのデザインをしていたコネで、特別にいい席をプレゼントしてもらったいうことで、前から4番目、オペラ歌手の表情も読み取れる極上席でした。
次回は、舞台全体を見渡せる、もっと安い席でいいから、舞台美術が目玉のオペラを、そしてバレーも、観てみたいところです。
(左)2階部分と桟敷/(右)スナックコーナーを見下ろす場所、この女性はずっとこの場所で何か考えていました